製作中の新作ダンジョン。「シンプル、かつ見栄え良く」がコンセプト。
　グリッドの引き直しから始めたので、見た目以上に時間がかかってる。

　最初に作った"ゲームセンター"は「好きなものを好きなように作る」がコンセプトだった。
　ダンジョンマップを作るのは初めてだったので、モチーフは好きなものを描いた方が
　モチベーションの維持がしやすいだろうと考えていた。
　けれど作っては壊し、また作り直してを繰り返すうちに複雑化していき、未完成で終わった。

　製作中に何度も考えたのは「これを他人に並べさせるのは無茶だ」って事だった。
　自分で作ったものだから、自分はチップを並べる事ができる。
　だけど僕が作っているのは「素材」であって「アート」ではない。
　作った本人にしか扱いきれないようなものでは困る。

　デザイナーでなくても、普段絵を描かなくても、誰でも簡単に使えるのが理想の素材だと思う。

　続く"針山ダンジョン"は、ゲームセンターの失敗を踏まえてシンプル化したつもりだった。
　これははっきりした構想を持たずに作り始めた結果、途中で何度も仕様変更が起きて
　やっぱり複雑化していった。
　一応完成はしたので、一歩前進したものの、もやもやした気持ちは残ったままだった。

　次の"板チョコダンジョン"は「とにかくシンプルに」をコンセプトに作ってみた。
　短期決戦での完成を目標にしていたため、完成までは早かった。
　しかし、シンプルすぎて視覚的なおもしろさがない。

　より簡単に、より見栄え良くするにはどうすればいいか。
　この数か月、クロッキーブックで構想を練っていた中で、ようやく形になりそうなアイデアが
　ひとつできたので作ってみようかなというのが、これ。